ユリノミクスのベーシックインカムを分かりやすく簡単に解説

basic-income

ベーシックインカムと希望の党[ basic-income ]

 東京都知事の小池百合子氏【 65 】が代表を務める
「 希望の党 」が10日公示の衆院選の前に
経済政策の一環として「 ユリノミクス 」を
出してきたが、この主要な政策の柱の1つに
ベーシックインカム 」[ basic-income ]の
導入を公約の中に掲げた。

無論、ユリノミクスはベーシックインカム導入
の他にも、いくつか有るようだが、そもそも
以前から言われているベーシックインカムとは何かを
分かりやすく説明すると、どういう意味になるのだろうか?

専門的な詳しい情報はウィキペディアに載っているが、
ベーシックインカムを分かりやすく言えば「 基本収入 」であり、
全ての自国民に一生涯、最低限度の生活を保障する一定額の現金を国が支給し続ける制度 」だという画期的な、お金の配分システムなのである。

「 エッ!?そんなこと出来るの? 」(゚∀゚)

あなたは、こう思われるかも知れないが
月額5万円程度ならば、現時点で財源は
十分に確保出来ているのだと言う。


BI実施の財源は、どーすんの!?

ベーシックインカムを実施するための財源に付いては次章以降で詳しく説明させて頂くが、
ひとまずここでは小池百合子都知事が代表を務める希望の党が打ち出した経済政策のベーシックインカムを見ていこう。

( 以下「 政策集:私たちが目指す『 希望への道 』」から引用 )↓

2.経済に希望をユリノミクスにより、
経済成長と財政再建の両立を目指す~
金融緩和と財政出動に過度に依存せず、
民間の活力を引き出す「 ユリノミクス 」を断行する
ベーシックインカム導入により
低所得層の可処分所得を増やす。

( 引用ココまで・出典:希望の党PDF資料 )↑

アベノミクスを、もじって命名された
ユリノミクスは経済政策であり、かつ希望の党の
公約でも有るが、むろん内容はベーシックインカム
のみでは無く、満員電車ゼロを目指す時差Bizや
量子コンピューター開発の支援など実に多項目に渡る。

ただ、本稿では主題から外れるので
詳しくは申し述べないので上記の希望の党の
政策資料PDFのURLリンクから飛んで頂いて
御覧頂きたいが、分かりやすくまとめると
「 ベーシックインカムを含めた経済政策で
民間の活力を活性化させて日本経済を
元気に、しましょうよ♪ 」というもの。

だが、ユリノミクスの一環である
ベーシックインカムを提唱した小池百合子都知事は、
その財源に関しては今だに明言されていない模様。↓

小池百合子都知事の肩を持つ訳ではないが、
1ヶ月5万円程度のベーシックインカムの
支給で有れば、財源うんぬんは考えずとも
今すぐに実施が可能だとは言われている。

では日本国民1人1人に配分する、その
ベーシックインカムの財源は、形だけは借金が
1,000兆円超有ると言われている我が日本の
果たして、どこから捻出するので有ろうか?

ベーシックインカムの財源は?[ basic-income ]

…つか、以前から不肖この私めは不思議で
不思議で仕方なかったのだが、仮にベーシックインカムを
実施するとして日本の全国民の1人1人、
1億2,667万人( 2017年9月1日時点 )全てに
5万円でも8万円でも配るとしたら、その「 お金 」は
一体どこから出るのだろう?という疑問である。

だが、経済評論家の須田慎一郎氏【 56 】は
5万円なら今すぐに出来る 」と断言し、
多くの有識者がベーシックインカムを、
導入すべきであるとの考えを示している。

そのベーシックインカムを導入、実施した時の
財源は、どこからひねり出すのかを
分かりやく解説させて頂こう。

計算してみると、国民1人に月額8万円の
ベーシックインカムを支給する場合、年間ベースで
約120兆円の財源が必要だと言われている。

ベーシックインカムの財源を少なめに
見積もって年間100兆円だと試算しても
この財源は、どこから持ってくるのであろうか?

そこで選ばれるのが「 社会保障費 」である。

ただし、社会保障費全てに手を付ける訳では
なく、どうしても外せない病院に、かかる
医療費や介護費、保育費などの給付額の
合計額、約30兆円だけは財源から省く。

これらを差し引いて残る、
「 老後の年金や失業の雇用保険および生活保護 」
などの約70兆円分の社会保障費から、ベーシックインカムを
拠出しましょうね、という計算である。

日本の人口で割ると、月額5万円程度の
実施ならば本当に「 今すぐ出来る 」らしいが…

しかし、多方面で言われている事では有るが
当然、年金生活者である高齢者は
貰える額が今現在の月額25万円から
BI実施で8万円とかに減らされるわけだから、
とても納得出来る話しでは無いだろう。

更には、主に厚生労働省などの事務手続きをする
役所、公務員、役人官僚の人数を減らす事で
その分の経費が浮くのでベーシックインカムの
財源に回せるとの声を聞くが、これにも
各省庁は抵抗を示すだろう。

もし仮に希望の党が躍進して政権与党を
奪取したとしても、ユリノミクスの
ベーシックインカムが即実施されるかは
分からないが実際の導入が、すんなり行く事は
なさそうな気がする。

ベーシックインカムの導入国[ basic-income ]

実は、今年の1月1日から国が主導して
ベーシックインカムを実際に実施している所がある。

それが、フィンランドであり国民全体にでは無く
失業者2,000人あまりに対してのみ
試験的に始めているとの事。↓

ベーシックインカム、フィンランドが試験導入。国家レベルで初
<1月1日、フィンランドがベーシック・インカム制度を導入した。2000人の失業者...

日本的な感覚では「 それって結局、失業保険じゃね? 」
と思われるかもだが、実際の支給額は
日本円に換算して6万8,000円ほどらしい。

それも無期限ではなく来年の12月までの
期限付きでランダムに選ばれた失業者2,000人に
ベーシックインカムの支給が行われているのだとか。

その他の国では世界で唯一、ベーシックインカムを
法制化して実施しているのがブラジルだ。

さらにはオランダ、スイス、アメリカ合衆国の
アラスカ州などもベーシックインカムを導入している。

所でベーシックインカムで思い出すのが、ホリエモンこと堀江貴文氏【 44 】と、
ひろゆきこと西村博之氏【 40 】では無かろうか。

ひろゆき氏の年収はパリ在住後いくらなのか
西村ひろゆき氏の年収はパリ在住後いくら得ているのかを検証してみた。ラトビア滞在の為の銀行預金額は2,000万円、現在はホットリンクと言う会社から権利収入を得ているとイエロージャーナルのインタビューで答えている。家賃を除けば生活費は3万円も有れば十分だと語った。

ベーシックインカムのホリエモンとひろゆき

「 ベーシックインカム・イノベーション・
( インター )ネット 」の語句で連想するのは
何と言ってもホリエモンこと堀江貴文氏である。

ちなみに「 innovation 」とは、
新たな技術革新と創造や新機軸の意味で、
堀江氏は将来のIT産業ロボットや、
人間の代わりを果たすAIを指して
仰られているものと思われる。

また「 生活費は1ヵ月3万も有れば十分 」
だと豪語する、ひろゆき氏は、いつぞやの動画で
「 ベーシックインカムには反対なんですよ 」と
ハッキリ明言していたが理念自体は賛成派である。↓

上のYouTube動画の内容は書き起こしは
禁止との規約が有るので、ここには記さないが
直接、映像を御覧頂きたい。

別の動画で、ひろゆき氏は「 理念としては賛成なんですよ。
ただ…ドラえもんが出て来る場合を除き近未来は
( 実現の可能性が )無いと思う 」と述べた。

その理由として、ひろゆき氏は「 働く人が居て
資源なり、サービスなりを作って、それを
お金を払って買うって構造で社会が成り立っているので
まぁまぁ無理だろうなって思っているので
僕は反対派なんですよ 」と説明されていた。

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堀江貴文氏は以前からベーシックインカムを
奨励されているが適正価格に付いては
月額5万~7万円が適当で有ろうとしている。

昨年、出演されたテレビ番組の中で
堀江氏は「 働かなくても良いんです!
仕事はAIやロボットに、やらせりゃ良い 」
と語り「 これ以上、人口が増えないんだったら
富を造り出すのは難しいから何か違う形の
イノベーションが必要でロボットやITの
新しい産業が生まれて自動的に、お金を
稼いでくれて人間を養ってくれる社会に
ならないと今後、破綻しますよ 」と結論付けた。

ベーシックインカムを語る時、切っても切り離せない
関係が「 ロボット産業の台頭 」である。

つまり、これからはロボットやAIが
人間に取って代わって様々な仕事を、こなす様に
なってい行くので多くの人類から仕事を奪う
可能性が有るとも言われている。↓

AIは人間の仕事を奪うのか? 歴史が示す意外な事実 | Japan Innovation Review powered by JBpress
2016年1月に開催された「世界経済フォーラム」(ダボス会議)。「AI、ロボット技術、バイオテクノロジーの発展で5年以内に約500万人の雇用が失われる」というショッキングな報告を行ったことで大きな注目を浴びた。しかし、ここで気をつけなくてはいけないことは、人間の役割をAIが代行することで、人間が職場から排除され、経済的...

まだ確実な事は言えないが、もし仮に
人間がAIに仕事を奪われて職を失う事が
現実になっても、ベーシックインカム制度が
救うだろうと言われている。

次章では、そんなベーシックインカム制度の持つ
メリットとデメリットに付いて考えて行きたい。

ベーシックインカムのメリット[ basic-income ]

冒頭でも申し上げたが本章でもベーシックインカムの
メリットに付いて分かりやすく触れておきたい。

端的に言ってベーシックインカムのメリットは
少子化対策および起業の創出、
政府の縮小化などである。

例えば、子供が1人生まれる度に
ベーシックインカムの支給額が月に
5万円も上乗せされれば、もっと多くの
お子さんをもうけたいと考える
親御さんも増えることだろう。

起業に関しても仮に最悪、失敗したとしても
ベーシックインカムに拠って最低限度の
生活費が保証されれば、挑戦してみようと
考える起業家も増えるかもしれない。

またベーシックインカム導入に拠る
事務手続きの簡略化で役所の仕事を
減らす事に拠る役人の削減が出来、
これに伴う経費の低減効果で浮いた税金を
再分配に回せるメリットなどである。

反面、デメリットも指摘されており
冒頭でも申し上げた様に、年金を受給されている
高齢者層の反対やベーシックインカムを支給される事で
定職に付かず働かなくなる人間も出てくる可能性が
出てきて労働生産性が下がるのでは無いか?
という懸念である。

だが、こういった心配事は実際に
実施してみないと分からないものである。

予想だにしていなかった問題が
出てくるかも知れないし、また逆に
国民総生産が上がるかも知れない。

しかし、それ以前に小池百合子都知事の
希望の党が連立でも何でも政権与党を取らなければ
ユリノミクスのベーシックインカムは、
遠い夢の話しになるだろう。↓

パワーポイント画像で一覧表示!小池百合子東京都知事の評判は
希望の党を立ち上げた小池百合子都知事の評判を裏付ける緊急世論調査の結果をパワポで!東京都知事の現職を務められながら国会議員を擁する政党の代表に就いた小池百合子氏への世間の風当りは強く、評価が厳しめであることが分かった。有権者である東京都民の評判、東京都庁に勤務する職員の生の声を一覧で表示。

ちなみにユリノミクスをローマ字表記で記すと
「 Urinomics 」となり、スロベニア語では
「 尿失禁 」の意味となるそうで、これには
サスガの小池百合子都知事も苦笑していたのだとか。

以上がユリノミクスの経済政策の目玉でもある
ベーシックインカムを分かりやすく解説した
本稿だが、お分かり頂けたで有ろうか?

ベーシックインカムは社会・共産主義とは違う

日本国民1人1人に平等に配分する
現金支給がベーシックインカムで有ることから
「 社会主義制度 」や「 共産主義制度 」と
混同される方が、もしいらっしゃる様であれば、
これは違うのでキッチリと、ご説明させて頂く。

言わずもがな、この日本は資本主義であり
儲けも消費も個人の裁量に委ねられているが
大雑把に言えば稼いだ人は豊かに、また
そうでない人は貧困でもしょうがない、
とする現実が有る。

資本主義とは違う、マルクス主義とも言われる
社会主義は「 市場経済を国家に拠って統制しよう
という思想で生産手段に拠って得た利益は
働いた人に均等に配分するが消費は私有で良い 」
とする基本的な考え方である。

誤解を恐れずに、ざっくり言えば
あなたも彼も君も、あの人も誰もが同じ給料だが
買うもの、つまり消費は自由だとする国家運営法である。

共産主義は社会主義よりも更に厳しく
「 利益を均等に配分する事に加えて私有の消費状態にも
差を付けずに共有せよ 」との考え方である。

分かりやすく言うと「 おれが“のり弁”買って
食ってんだから、お前も同じ“のり弁”買って食べろよ 」
という思想である。

無論、ユリノミクスが掲げる
ベーシックインカムは資本主義活動を主体にしつつも、
最低限度の国民生活を支える基本的な
現金の配分を行うシステムである。

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結論は「 何でも、やってみなくちゃ分からない 」
のである。

別に今まで道りに安倍政権が過半数を取って
政権与党の座に返り咲いてもベーシックインカムを
試験的に試してみたって良いのである。

ちょこっとベーシックインカムをお試しで実施してみて、様子を見ながら
「 こりゃ~駄目だな 」となったら止めれば良いだけの話なのだから。

だけど、普通に考えて月8万の支給だけでは家賃払ってからの最低限度の生活は無理だよなぁ…(^_^;)

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