「 安倍やめろ！ 」「 安倍帰れ！！ 」などの壮絶な誹謗中傷コールが7月1日の昨日、東京都議選の応援演説に駆けつけた「 安倍晋三 」首相【 62 】に向けて発せられた。
さすがの安倍[ abe-sinzou ]総理も人の子。
演説の間、ずっと聴衆から浴びせられる「 安倍辞めろ 」コールに対して怒りが込み上げてきたのか、動画の9:48からは逆切れモードに転じたのだが…
【 当記事ページの目次 】
応援演説で「 安倍やめろ 」コール
「 みなさん！( 聴衆に手を、かざす )あのように
人の主張の訴える場所に来て、
演説を邪魔するような行為を私達
自民党は絶対に、しませんっ！ 」とアピール。
「 私たちは政策を真面目に訴えて行きたいんです！
憎悪からは何も生まれない 」と演説。
「 相手を誹謗中傷したって、みなさん
何も生まれないんです！( 野次る群衆を指差して)
こんな人たちに負けるわけにはいかない！
都政を任せるわけには行かないじゃ
ありませんかっ！ 」と言い切った。
都議選立候補者の応援演説の間中、
ずっと怒号とヤジが飛んでいた安倍総理の心中は
穏やかでなかったと思やすめども、何故ここまで
有権者から批判される様に、なってしまったのであろうか？
- なぜ安倍総理は「 辞めろ 」コールを浴びたのか
- 応援演説中ずっと続いた「 帰れ 」コールの意味
- 稲田朋美防衛大臣の失言が影響か
- 加計学園は何が問題なのか
- 豊田真由子議員が起こした問題の音声とは
- 森友学園の籠池泰典氏が来ていた理由は
- 共謀罪が何故、反対されたのか
- 安倍政権の支持率・最新の数字は？
- 本日投開票の東京都議会議員選挙の影響は
安倍首相が、上記の様に不特定多数の
聴衆が集まる繁華街の街頭演説を行うのは
稀なことで今までは学校の体育館などを
使って野次やシュプレヒコールが起きないような
場所でしか公演も行わなかったとされる。
1日に安倍総理が応援演説を行ったのは
2日の東京都議選に千代田区から出馬される
自民公認の新人候補者「 中村彩 」氏【 27 】だが、
ココまでの逆風は精神的にも相当凹むに違いない。
不肖この私めは、とてもじゃないが
同じ状況に耐えられそうに無い。
また、聴衆の中には「 安倍総理の人柄が信頼できない 」
とするプラカードを持参して居る方も見受けられた。
他に演説台の上に乗っていた方々は
「 一部の人達が批判ばかりを繰り広げたが
私たちは決して負けません、勝つぞう！ 」
と連呼した石原伸晃内閣府特命担当大臣【 60 】。
叔父は伝説の名俳優、石原裕次郎氏【 満52歳没 】で
父が石原慎太郎元東京都知事【 84 】である。↓
右側の白いスーツの女性議員は
松川珠代衆議院議員【 46 】で
東京五輪競技大会担当国務大臣を
されており元テレ朝の局アナである。
一番、左にいたのは日本のこころ所属の
中山恭子参議院議員【 77 】である。
さて、元大阪府知事などを歴任して来た
橋下徹氏【 48 】は自身のTwitterで
安倍政権が批判を浴びている原因を
指摘しているのでシェア。↓
https://t.co/c6jWwBpJIV
加計学園問題で公平性に焦点が当たっているからこそ公平性に徹底的にこだわるべき。今村大臣の失言で罷免したことと比べて稲田大臣の続投は明らかに公平性に反する。友人関係を重視し、公平性を重視しない政権と国民は感じるだろう。— 橋下徹 (@hashimoto_lo) 2017年6月30日
無論、問題はこれのみでは無いが
最悪のタイミングでの稲田防衛相の失言と
加計学園学園問題のダブル・ダメージは
東京都議選に与えるダメージが計り知れない物がある。
「 安倍やめろ 」などとコールされる一幕は
今回の都議選の応援演説が初めてでは無いようだが、
何故このような批判を国民から
受ける破目に、なってしまったのか？
その原因を徹底的に検証する所存。
「 安倍帰れ 」と批判される原因は[ abe-sinzou ]
実は安倍首相への「 安倍やめろ 」コールは
7月1日の応援演説の時に始まった事ではなく、
それよりも前から有ったらしい。
（ 以下「 Ikeの絵日記：新秩序への移行 」から引用 ）↓
2017.05.20
昨日仕事の後、皇居一周のジョギングを
していて最高裁から桜田門へ降りる坂の辺りで、
恐らく国会議事堂か首相官邸の前で
「 安倍辞めろ 」と叫んでいるデモ隊の声が聞こえました。
（ 引用ココまで ）↑
先にシェアさせて頂いた元大阪市長の
橋下徹氏のTwitterのツイート以外にも、
安倍首相が批判されるに至った要因は
幾つか有る様な気がするのだ。
6月27日の板橋区で行われた
稲田朋美防衛大臣【 58 】が行った応援演説で
うっかり失言したのは最近だが、以前から
揉めている森友学園問題、加計学園問題
共謀罪の強行採決などなど原因は、
いろいろと出て来る。
（ 以下「 朝日新聞DIGTAL 」から引用 ）↓
東京都議選の応援演説で
「 防衛省、自衛隊、防衛大臣としても、お願いしたい 」
などと発言した稲田朋美防衛相は30日の閣議後会見で、
「 誤解を招きかねない発言 」と改めて認めた上で
自らの辞任は否定した。
（ 引用ココまで ）↑
この記者会見時の完全版動画も
次章で張るが問題は、この後の
安倍政権の対応だった。
「 東日本大震災で被災された
東北の方々を傷つける発言 」だとして、
自民党二階派パーティーの壇上で
失言のスピーチをしてしまった今村雅弘
元復興相を後日、辞任させた。↓
だが、今回の稲田防衛相の失言に関しては
辞任を促す安倍政権の動きは無い。
ここが国民の目からすると
「 今回は、おとがめなしなのって何故ですか？ 」
という疑問に、なるのでは無かろうか。
おそらくでは有るが、2日の東京都議選を控えて
大臣辞任のタイミングは自民党に取って
大きなイメージダウンになるからこそ今は
うやむやに、しているものと思われるのだが。
稲田防衛大臣の失言内容[ abe-sinzou ]
稲田防衛大臣が6月27日に板橋区で行った
東京都議選の応援演説で「 失言 」が有ったのは前章で、お伝えした通りだ。↓
半ギレ状態の記者が食い下がり、稲田防衛相との激しい、やり取りが展開されては居るがまとめると、こういう事だ。
「 政治的な地位を利用した選挙活動は
展開しておらず、その様な意図は無かった。
真意に付いて誤解を招きかねない発言が
有ったことは、お詫びを申し上げて
撤回させて頂きました 」と稲田防衛相。
これに対して記者は「 発言を撤回した所で
『 既遂 』となってしまった発言は
公職選挙法第136条の2に違反していると思われるが
法曹資格も持つ大臣は、どの様に受け止めているか 」
という質問を繰り返している。
もちろん、これ以外の質疑も行われているが
基本的には以上の、やり取りである。
では記者が指摘する公職選挙法の
第136条の2とは、どの様な法律なのであろうか？
（ 以下「 公職選挙法 」から引用 ）↓
（ 公務員等の地位利用による選挙運動の禁止 ）
第百三十六条の二：次の各号のいずれかに該当する者は、
その地位を利用して選挙運動をすることができない。
（ 引用ココまで ）↑
後半部分は、はしょったが要は
「 防衛大臣の地位や立場を利用して
選挙運動を行うのは違法ですよ 」という
内容の法律である。
不肖この私めは法律の専門家では無いから、
稲田防衛相の発言が公選法に違反しているか
どうかまでは断言できない。
であるからして最終的な判断は当記事を
お読みの、あなたにお任せするがいずれにしても
稲田防衛相の失言が現政権に何がしかの
ダメージを与えていることだけは間違い無い。
加計学園は何が問題かを簡単に説明
安倍総理が批判されている原因は
1つや2つだけではなく複数に渡るのは、
今までにも、お伝えしてきた通り。
その中の1つが「 加計学園問題 」であるが、
これを分かりやすく簡単に説明すると…
「 加計学園が申請していた獣医学部の新設が
同校だけに国から認下されたのは不自然 」
だというマスメディアの指摘。
加計学園の疑惑は同学園の理事長が
安倍総理の友達で有ることと、
元文科相の下村博文衆議院議員【 63 】が
同学園から200万円の政治献金を
受け取ったのではないかとする報道。
要は下村議員が加計学園への
口利きをした見返りに献金を受け取ったのではないか
とする疑惑で下村氏は大切な都議会選挙を
前にしているという理由で釈明会見を行っている。
勿論、安倍総理も加計学園「 獣医学部新設 」の
口利きは、していないし関わってもいないと
主張されている。
なんだか1日の街頭演説の時に当てつけがましく
「 昭恵夫人が寄付した100万円を総理に返しに来た 」
などと言いながら聴きに来ていた籠池泰典氏
【 64 】が深く関わっていた森友学園問題の次は
加計学園か、と思ってはいた。
この加計学園問題も安倍総理や下村議員の
口利きが実際に有ったのかは存じ上げない。
だが「 もっと国民にも見える透明性を示して頂きたい 」
と求める有権者の言葉通り、加計学園問題が
安倍首相を評価する批判材料になり、今回の
都議選にも響いている事だけは間違い無い。
豊田真由子議員の音声が公開され暴風雨に
自民党の所属議員だった豊田真由子氏【 42 】が
元政策秘書を罵倒し、手を挙げたとされる
録音メディアが公開され波紋を呼んだ。↓
マスコミでは連日の様に豊田議員への報道が
過熱していたが、これを受け豊田氏は
先月の22日に自民党へ離党届を提出し、
受理された。
安倍首相は「 やむを得ない 」としたが、
これら一連の経緯がマスメディアに報じられたのも、
都議会選挙の前であり、幾つものマイナスイメージが
自民党政権を失墜させた。
籠池元理事長が演説会場に来た理由
籠池泰典元理事長が深く関わった森友学園問題は
当「 瓦版茨城 」でも詳しくお伝えしてきて
いるので、そちらを御覧いただきたい。↓
新たな展開としては6月19日に行われた
籠池元理事長宅や学校法人森友学園への
大阪地検特捜部のガサ入れだ。
容疑は「 補助金適正化法違反及び詐欺 」
だが、これを籠池氏は「 国策捜査だ 」と揶揄した。
そんな籠池氏が現れた1日の秋葉原での
安倍総理の応援演説場で「 安倍総理の昭恵夫人から
頂いた寄付金100万円を返しに来た 」などと、
うそぶいて100万円を取り出したのは、
安倍総理への当てこすりだったのか？
ちなみに今までの経緯から
瑞穂の國・記念小学院の開校は出来なくなったので
特約に則り原則、購入した土地を更地にして
国へ返還しなければ、ならなくなった。
完成した校舎など、建物の所有者は
施工を請け負った「 藤原工業 」になっているが、
この問題は難航が予想される。
のん気に演説会場まで来て当てつけがましい
パフォーマンスに興じている暇など有るのだろうか？
共謀罪が強行採決で可決した影響
6月15日に可決、成立した
「 改正組織的犯罪処罰法改正案【 共謀罪：テロ等準備罪 】」。
過去にも審議されながら廃案になった
経緯のある、この法律の施行には
賛否両論あろうが、ざっくりと説明させて頂くと
「 テロ等の準備を共謀して始めた段階で罪ね 」
という戦前戦中の「 治安維持法 」をも
彷彿とさせる内容。
まぁ、この共謀罪の趣旨は置いといて
問題にされたのは、そのやり方だ。
つまり国会法の規定に則ってはいるものの、
委員会の審議をカットする「 中間報告 」という
方法で強行採決に、こぎ着けた。
この事の関しては東京オリンピックでの
テロ対策を視野に入れているらしいが、
これがエスカレートして戦前戦中に
日本国民の思想を取り締まる「 特高警察 」の
錦の御旗でもあった「 治安維持法 」の再来に
ならない事を願うばかりである。
ただし、この共謀罪の成立に関しては
これで安倍首相の株が下がった
決定的な要因という感じはしない。
下降した安倍内閣の支持率の最新版
6月末時点での安倍内閣の支持率が
全国紙2紙から発表された。
朝日新聞が支持率41%に対して
不支持が37%。
毎日新聞は支持すると回答した方が36%と
危険水域に入っているのだという。
しかも支持しない層が44%と
支持層を超えている厳しい結果に。
本日、これから1日掛けて投開票される
東京都の都議選を前に、この数字は
いくらなんでも、まずいのではなかろうか。
都議選は所属政党の支持率に左右される
2日の今日、投開票が行われる
東京都議選で青梅市から出馬される
現職の「 野村有信 」都議【 76 】は
次の様に洩らした。
（ 以下「 朝日新聞DIGTAL 」から引用 ）↓
「 都議選はいつも我々都議の実績ではなく
与党の支持率に左右される。
我々の評価では無いのだよ 」
（ 引用ココまで ）↑
これは確かに野村議員の仰る通りで
都議選が、この言葉通りの結果で有るならば
自民党は、かなりの苦戦を強いられる事に
なるのは間違い無い。
自由民主党公認の候補である野村議員は
「 安倍やめろ 」という有権者の叫びと
安倍政権下で吹く逆風の中で
都議選を戦わなければならないのだ。
まとめると、以下の様になろう。
- 「 安倍やめろ 」コールの原因は現政権の不祥事
- 中でも大きな問題が加計学園と稲田防衛相の失言
- 自民党を離党した豊田議員の本性
- 有権者は安倍政権に透明性を求めてる
- 与党の支持率が急落している現実
- 所属政党の支持率に拠って決まる都議選
同じ選挙でもアイドル・グループのAKB48の選抜総選挙では
指原莉乃氏が貫禄の3連覇を達成してみせた。↓
向こうは政治選挙ではないが、自民党は
前回の2013年の都議選ではアベノミクス効果などで
大勝し議席数を39から59へ大幅に20議席も増やした。
だが、今回も前回と同じ様には行かない
非常に厳し目な選挙戦が予想される。
さっしーは自身のスキャンダルを乗り越えて
3連覇の栄冠を手にしたが今回の自民党も同じ様に、
と言う訳には行かないだろう。
「 安倍一強 」と言われては居るようだが、
今回の強烈な不祥事の数々と、それらが表に出て来る
タイミングの悪さと行ったら無い。
以前、産経新聞を購読していた時に読んだ
4コマ漫画の「 サラリ君 」に出てくる
登場人物の、たけし君が
「 将来は内閣総理大臣に、なりたい♪ 」と
言った時に、たけし君の母の咲子さんが
語ったセリフが今でも忘れられない。
「 なにをやっても文句を言われるのよ？ 」
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