「 G20ブエノスアイレス・サミット金融・世界経済に関する首脳会合( 平成30年11月30日~12月1日 )」( 外務省 )https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page23_002490.htmlを加工して国家秩序維持省の運営者が作成した。
2018年12月1日に閉幕した、先進国に新興国を加えた主要20か国主要会議[ g20 ]の首脳宣言の中で、
「 保護主義と戦う 」との文言は採択されず、アメリカのトランプ大統領【 72 】の反対があった事を議長国であるアルゼンチンのマクリ大統領【 59 】が公表した。
保護主義とは?分かりやすく簡単に
保護主義の意味とは、「 保護貿易を行なう主義 」を指す。
では、「 保護貿易 」とは何を指すのか?
保護貿易( ほごぼうえき、trade protection )とは、国内取引と国外取引の間に関税などの交易障壁を設けた状態における貿易のこと。
関税は輸入される側の国が、その品物に対して課される税金の事で、アメリカと中国が関税の引き上げ合戦を行って来たのが貿易摩擦問題だ。
米政府の発表によると、貿易不均衡の是正に向け、新たな協議を始めることで合意した。
上記引用に拠れば、中国の習近平国家主席【 65 】
とアメリカのトランプ大統領との間で、
貿易面での協議を始める事で合意した、とある。
We are either going to have a REAL DEAL with China, or no deal at all – at which point we will be charging major Tariffs against Chinese product being shipped into the United States. Ultimately, I believe, we will be making a deal – either now or into the future….
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump)2018年12月5日
つまり、国は基本的に自国の製品を
なるべく多く輸出し、利益を得たいので輸入は
関税を多く掛けてでも、制限したいのが本音。
したがって、保護主義の意味とは何か?を分かりやすく簡単に説明すると「 輸入品に高額な関税を課して自国の産業を保護する貿易政策を掲げ実施する主義 」となり、対義語が「 自由貿易 」である。
もっと分かりやすく簡単に解説するとなれば、
「 あんたの国の品物には高い税金を掛ける
けど、それでも輸出したければどうぞ~ 」
っつー感じが「 自由主義 」なのだ。
保護貿易の対義語である自由貿易とは
保護主義とは、これすなわち「 保護貿易 」だと
前章で申し上げたが、では対義語である
「 自由貿易 」とは、一体なんなのか?
自由貿易は、関税など国家の介入、干渉を排して
生産者や商人が自由に行う貿易のこと
自由貿易とは、その名の通り国家の介在を
経ること無く当事者同士が自由に行なう意味だ。
しかし実際には国家の干渉を一切、排除しての
貿易など出来ようはずもなく、どうしてもと
いうのであれば、密輸するしか手立てはない。
ちなみに日本は、2017年と2018年の2年連続で通関貿易の収支は黒字となっている。
![](https://country.takenori.info/wp-content/uploads/2017/11/eff2802299344caeeaa6b30a8846d738-160x90.png)
アメリカが保護主義と闘う文言に反対した理由
アメリカのトランプ大統領がG20の保護主義と
闘う宣言に反対した理由は何故なのか?
答えは簡単で、アメリカは保護主義と
闘うよりも米国の利益を守る事を、まずは
優先させたいからに他ならない。
実はアメリカは、ずっと「 貿易赤字国 」で
特に2018年7月は大幅に赤字幅を広げる結果と
なり、対中の赤字額は過去最高を更新した。
7月の米貿易赤字は3年ぶりの大幅な拡大となった。
対中赤字は過去最高を記録した。
トランプ米政権が広範な中国製品に関税を賦課し、
同国は報復措置で応じている。
2018年7月度のアメリカの貿易赤字額は501億ドルで、
日本円に換算すると約5兆7,114億円の赤字だ。
これでは、トランプ大統領も面白くはないはずだ。
当「 国家秩序維持省 」でも、過去記事で取り上げたが
財界出身者であるトランプ大統領は、2015年の出馬会見の時から「 アメリカは100万台以上の
日本車を輸入しているが、日本でアメ車を見たことが有るのか? 」などとも発言している。
また、「 日本が円安になるよう仕向けたから私の友達はアメリカ産ではなく、日本のKOMATSU製のトラクターを買ったんだ 」とも。
この様な状況下では、とても「 保護主義と闘う 」宣言に、「 YES 」などと同意は出来ないだろう。
むしろ、トランプ大統領は、「 自由貿易と戦う 」宣言が出されれば、賛同したのではなかろうか?
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