【 前説 】先の6日に行われた日米首脳会談の後、共同記者会見場での「 日本は2位だけど、それでO.K? 」とアメリカのトランプ大統領【 71 】が発言した内容が、いまになってネットニュースで波紋を呼んでいる。
経済力の2位は日本じゃない[ gdp ]
トランプ大統領が安倍晋三首相【 63 】に対して
発言された言葉がネットニュースで取り上げらているが、
内容をザックリ説明すると主要点は以下の引用部分に集約される。
( 以下「 トランプ訪日、訳されなかったアドリブ発言「 あなたは2位です 」 」から引用 )↓
「 みなさんは世界で最もパワフルな経済の一つを作りました。
我々に並ぶほどか、どうかは知りませんが。
たぶん違うと思います。そうだね?
我々はそれ( 順位 )が維持されるようにします。
あなた( 日本 )は2位です 」
( 引用ココまで・出典:with news )↑
本当は日本語通訳の入った動画も上がっているのだが、
いかんせんテレビ録画からの違法なアップロードなものしか無いので、
日本語訳も字幕も入らない。( YouTubeの機能を使っても )
トランプ大統領が安倍首相に向かって言っている
「 あなたは2位 」という順位は経済力の事を指している。
上に掲載した引用文は、はしょられているので
テレビ通訳の日本語訳を、ここに載せる。↓
トランプ大統領「 日本の都市は大変に発展しています。
世界でも最も力の有る経済を築き上げた日本…で、
アメリカと同じくらい立派ですか? 」
トランプ大統領「 いや、そこ( アメリカほど )までは行ってないと
思いますけど、それでよろしいでしょうか? 」
トランプ大統領「 まぁ、そんな( 日本国は2位でアメリカが1位 )
ような形にしておきたいと思いますけども、よろしいでしょうか? 」
この様な負けず嫌い?なトランプ大統領の
「 日本は2位 」発言が波紋を読んでいるが実は経済力の2位は日本では無い。
経済力の指標となるGDP【 国内総生産 】は
名目( 2016年資料 )も実質( 2015年資料 )も
確かに1位はアメリカ合衆国だが、
2位は中国( 中華人民共和国 )なのだ。
【YouTube更新】11月9~11日(現地時間)安倍総理はAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議出席等のためベトナムを訪問しました。会議や各国首脳との首脳会談の様子を動画にまとめました。ぜひご覧ください。https://t.co/cYkbzMaMI6 pic.twitter.com/mBG32PccFE
— 首相官邸 (@kantei) 2017年11月13日
経済力の指標を表すGDP
【 Gross:合計・Domestic:国内・Product:成果 】は
実質と名目の2種類が有るが、直近のデータが2016年の
「 名目GDP 」のデータを2017年11月25日現在の
1米ドル=116円換算で計算し直した
日本円で表すと以下の様な結果になった。↓
- 1位アメリカ:2,160兆4,362億円
- 2位中国:1,302兆9,245億2800万円
- 3位日本:572兆6,389億8,800万円
- 4位ドイツ:403兆5,909億1,200万円
- 5位イギリス:304兆9,858億800万円
- 6位フランス:286兆1107億5200万円
- 7位インド:262兆5998億7200万円
- 8位イタリア:214兆6852億6000万円
- 9位ブラジル:208兆6401億5200万円
- 10位カナダ:177兆4521億6000万円
上実質GDPの値と上記の日本円に換算した
名目GDPの違いは「 物価変動の違い 」を取り入れて
表示しているか否かの違いはあるが、6位までの順位は全く同じである。
次章では実質[ gdp ]と名目GDPの違いを見ていきたい。
日本は実質GDPでも名目GDPでも3位だった
前章でも触れた様に「 物価変動の影響 」を
加えるか加えないかが、実質GDPであるか
名目GDPであるかの違いである。
( 以下「 知っているようで知らない名目GDPと実質GDPの違い 」から引用 )↓
言い換えれば、名目GDPから「 物価変動の影響 」を除いたのが実質GDPである。
( 引用ココまで・出典:確定拠出年金スタートクラブ )↑
本題から逸れるので、これ以上詳しくは触れないが
前章で「 名目GDP 」をもとにして算出したのは、
名目GDPの直近データが2016年のものだったからで、
実質GDPの方は2015年のデータであった。↓
単位は百万ドルで表示されているので
日本円で見たければ、単純に1米ドルの116円と掛ければ良い。
結論はトランプ大統領が共同記者会見で語った様に、
経済力1位は確かにアメリカで間違いないが
2位は、どうしたって中国だというのが事実だ。
人口が約14億人いる中国は、以前からの台頭が
さらに勢いを増しつつあるが、いまや先進国の仲間入りを果たして
完全に日本を抜き去った。
ドナルド・トランプ大統領へ〆の和歌【 短歌五七五七七 】
昨年の大統領選の時からトランプ大統領を見ているが、
いかにも強大国のザ・アメリカという感じの方である。
確実に前大統領のバラク・オバマ氏【 56 】よりも
強硬な姿勢だが、そんなトランプ大統領への
一句を詠むと以下のようになる。
「 戦後から・目覚ましいほど・発展を・日本は遂げた・でも2位だよね 」
言い換えれば「 われら米国が、栄光の1位なんだよ 」
というトランプ大統領の主張だが、
これは本当に客観的な事実である。
今回の大統領来日でファーストレディの安倍昭恵夫人【 55 】が、
もてなしたメラニア夫人【 47 】の年齢が、
予想以上に若くてビックリしたが、
さすがに元モデルをされているだけあって
メチャクチャきれいな女性である。(*´∀`)
My determination on behalf of those affected by recent hurricanes remains steadfast. Please help if you can. https://t.co/I0RbP7bBTL pic.twitter.com/9N7pDzPi90
— Melania Trump (@FLOTUS) 2017年10月17日
所で、経済指標で2位の中国は3位の日本と
倍以上の差を付けての名目GDP値である。
4位のドイツとも170兆円程の差しかなく、このままでは
ズルズルと追い抜かれる可能性が出てきたが、
日本の経済成長率は2017年現在、
どれくらいの数値が出ているのであろうか?
( 以下「 17年度の実質成長率は1.5% 」から引用 )↓
日本経済新聞社の総合経済データバンクNEEDSの日本経済モデルに、
内閣府が9月8日発表した2017年4~6月期の実質国内総生産
( GDP )の2次速報値を織り込んで予測したところ、
17年度の実質成長率は1.5%、18年度は1.1%の見通しとなった。
( 引用ココまで・出典:日本経済新聞 )↑
しかしながら、日本が目覚ましい経済発展を遂げたのはやはり、
「 東洋の奇跡 」と呼ばれている戦後の焼け野原からの復活劇であり、
特に1960年台の年2桁%台の経済成長率は目覚ましいものがあった。
上のリンクから飛べる経済成長率を現したグラフを見て頂くと
2016年は韓国( 大韓民国 )の2.83%が
日本の1.0%を大きく上回っている。
しかし、日本国民が幸せに暮らす事が出来さえすれば、
1位でなければならない理由も無い様な気もするのだが。
ちなみにGNP【 Gross National Product 】とよばれる国民総生産の値はGDPが、ひんぱんに使われる様になってきた1993年頃から、あまり使われなくなってきた。
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