第4次安倍改造内閣で紅一点の女性閣僚となった、片山さつき内閣府特命担当( 地方創生等 )大臣【 59 】に、「 100万円の口利き疑惑 」への文春砲が放たれたっ!
【 当記事ページの目次 】
片山さつき大臣の口利き疑惑の証拠文書の画像
10月はじめに第4次安倍改造内閣が発足して間もない17日に早速、文春砲が発動されたっ!
狙いは唯一の女性閣僚、片山さつき大臣である。
疑惑の内容を簡単に説明すると、財務省( 旧大蔵省 )
出身の片山さつき大臣に対して、今から3年前の
2015年に、とある製造業を営む経営者が口利きを
依頼した事を週刊文春( 文藝春秋 )に暴露したのだ。
ところで、不肖この私めには疑問点が1つ浮かび上がった。
「 なんで口利きを依頼した側の経営者が暴露するの? 」
文春砲に依れば、口利きを依頼したとされる経営者は
「 税務調査が入り、青色申告が取り消されそうに
なったので、片山さつき先生に秘書を通じて口利きを
図ったが結局、青色申告は取り消された 」との事だ。
口利き疑惑の、あっせん料金は100万円だったと、
製造業を営む経営者は証言されているというが、
文春砲が入手したとされる証拠画像を引用する。↓
「 だから片山先生と秘書が指定してきた口座に100万円を振り込んだのです 」
なんと…週刊文春は片山さつき大臣が
2015年当時に口利き疑惑を行ったとされる証拠文書の
「 100万円の振込明細書類 」までをも入手していた!
文春砲の引用記事に依れば、片山さつき大臣は口利きを
依頼しに来た製造業の経営者に向かって「 上手く行けば
100万円なんて安いものよ 」と言ったとされる。
今回の文春砲が手強いのは「 証拠画像 」を
入手しながら提示している点が決定的だ。
元・旧大蔵省の主計官だった片山さつき大臣は、
かつての知り合いだという国税局長に電話で口利きを
図ったとされるが、ここの真偽はあやふやな状態だ。
厳密には2015年の9月時点で関東信越国税局長をされていた人物であるが、詳しくは[ 別記事/片山さつき大臣の口利き疑惑で当時の関東信越国税局長が誰かが判明! ]にて記載。
100万円の金銭の授受が行われた疑惑までは
当事者から証言も得られているので、蓋然性
( 事実であることの可能性 )も高い確度ある
最新情報だが、片山さつき大臣と国税局長との
会話を録音した音声をも文春は握っているのか?
片山大臣の口利き疑惑に関与した南村博二秘書
2015年当時、税務調査が入った製造業を営む
経営者の境遇を案じた知人が「 片山さつき議員を
紹介しましょうか? 」と片山事務所の秘書を紹介。
その秘書からさらに紹介されたのが、件の
「 南村博二:なむらひろじ 」私設秘書【 62 】だった。
国立ベトナム教育大学総長と会談 pic.twitter.com/hWAIAiaQH0
— 南村博二 (@namurahiroji) 2015年1月23日
私設秘書とは国会議員が自費で雇う秘書のことだ。
つまり、製造業の経営者⇒知人⇒片山さつき事務所の秘書
⇒私設秘書の南村博二氏⇒片山さつき大臣というルートだ。
スタッフです。#四国経済連合会等経済団体 の皆様が #地方創生 担当大臣室にご来訪。 pic.twitter.com/2yKa5Suxx0
— 片山さつき (@katayama_s) 2018年10月17日
結果的に、製造業の経営者は片山さつき議員と
参議院会館で対面しているのだが、このときには
南村博二氏ではない秘書に怒鳴りつけていたという。
それはともかく、2015年当時に税務調査が入った
製造業を営む経営者と、口利きを図ったとされる
南村博二私設秘書の学歴および経歴を引用する。
- 1974年・県立千葉高校を卒業
- 1978年・早稲田大学を卒業
- 2016年・放送大学を卒業
- 中央大学大学院法学研究科博士前期課程修了
- 同研究科民事法専攻博士後期課程単位取得満期
- 大和証券グループ:本社経営企画部
- 日本振興銀行:執行役経営監査部長
- 文部科学省・東京湾岸地域大学間コンソーシアム技術経営部門委員
- 参議院議員秘書、政府委員特別秘書等を歴任
- 東京富士大学経営学部・経営管理論講師
- 青山学院大学大学院経営学研究科・就活指導等を担当
- 税理士
- 国立大学法人筑波技術大学経営システム学科講師
- 神奈川工科大学大学院工学研究科・技術経営論講師
- 早稲田大学賛助代議員
- 時事通信社・内外情勢調査会会員
- 一般社団法人アジアメディアセンター代表理事
- 公益財団法人通信文化協会会員
- 公益財団法人大牟田医療協会監事
- 株式会社柳川自動車学校監査役
- CFG中央シティフィナンシャルグループ代表
- 中央シティ税理士法人( 経済産業大臣・内閣府特命担当大臣認定:経営革新等支援機関 )代表社員
上記の経歴だけでも、まばゆいばかりの
威光を放つ南村博二秘書だが他にも、2007年に
港区議戦に出馬するも、落選されている経歴も。
また、片山さつき大臣が代表を務める「 ケイライプ 」
の取締役に就いていた時期もあるなど、蜜月関係にある。
さらには全国紙の紙面でも執筆を掲載するなど
かなりのエリート階層に属する高ヒエラルキー
( 社会階層の意 )の人物であることが分かる。
いずれにしても、南村博二氏は週刊文春の
取材に対しては「 場合に依っては政変になる 」
として、明言を避けているがー!?
URへの口利き疑惑で大臣を辞任した甘利明議員
「 片山さつき大臣の口利き疑惑 」は、あくまでも
週刊誌が報じている報道なので、事実かどうかは
今後の動向を注視しないと不明な部分もある。
それはともかく、過去に「 口利き疑惑 」で
大臣の座を追われ、失職した議員と言えば、
甘利明・元内閣府特命担当【 経済財政政策 】大臣
【 69 】の辞任劇を思い出す。
2013年に千葉県の建設会社からの口利きを
依頼され都市再生機構URへの便宜を図ったとの
疑惑を報じたのも、やはり週刊文春であった。
口利きをしたことに依る金銭の授受が焦点となったが
結果的に曖昧な証言を繰り返しながらも甘利議員は
内閣府特命担当大臣の辞任を余儀なくされた。
経済財政政策ではあったが、当時の甘利議員は
片山さつき大臣と同じ内閣府特命担当大臣で、かつ
安倍内閣であるというのは何かの因縁だろうか?
口利き疑惑が事実なら、あっせん収賄罪の可能性
冒頭でも申し上げたが片山さつき大臣の
口利き疑惑は、まだ真相が解明されていない。
文春砲が片山さつき大臣に炸裂したのは事実だが、
もし口利き疑惑が本当なら、あっせん収賄罪の
可能性も無視できない自体に発展しうる。
あっせん収賄罪とは、公務員が請託を受け、
他の公務員に職務上不正な行為をさせるように、
または相当の行為をさせないように
あっせんをすること・したことの報酬として、
賄賂を収受・要求・約束をしたときに成立する犯罪のことです。あっせん収賄罪は、刑法197条の4に規定されています。
あっせん収賄罪の刑事罰は、5年以下の懲役です。
上記の引用文の観点から見ていくと、
片山さつき大臣が、あっせん収賄の罪に問われるには
「 口利きをしたという証拠 」が絶対的に必要になる。
現時点で片山さつき大臣は、「 税理士報酬としての
金銭の授受が南村博二秘書に有ったことは事実 」と
しながらも、自身が100万円を受け取った事は明確に否定されている。
口利き疑惑で青色申告の取り消し処分とは何か
ところで、なぜ製造業の経営者は片山さつき大臣の
私設秘書である、南村博二氏に100万円を渡してまで
「 青色申告の取り消し 」を願ったのだろうか?
それは、いわずもがな「 青色申告を行うメリット 」
が有り、事業者として様々な恩恵を受けられる
ありがたい制度だからに他ならない。
青色申告の代表的なメリット
- 青色申告特別控除・最高65万円の所得控除( 複式簿記は65万円で、単式簿記は10万円 )
- 青色申告者の専従者控除・親族の給与を経費にできる
- 欠損金繰越控除・法人の場合その年に発生した欠損金( 赤字 )を最長9年間の繰り越し可
- 30万円未満の資産の購入費を一度に損金算入できる「 少額減価償却資産の特例 」
- 年末に残った貸付金や売掛金などの一部を経費にできる「 貸倒引当金の設定 」
要注意!青色申告が取り消される6つのケース
- ケース1:帳簿書類を提示しないとき
- ケース2:財務省令の内容や税務署長の指示に従わないとき
- ケース3:所得金額・欠損金額を隠ぺい・仮装したとき( 例外措置あり )
- 不正所得金額と不正欠損金額が500万円未満の場合は除きます
- ケース3に該当する事業年度より前の7年以内に以下2つの要件を満たし、今後は適正な申告を行う旨を申し出た場合
- 過去に青色申告承認取消処分を受けていないこと
- 過去の調査で明らかになった不正所得金額または不正欠損金額が500万円未満であること
- ケース4:推計によらなければ所得金額を算出できないとき
- ケース5:2期連続で申告書を提出しなかった時( ケース1~5で例外あり )
- ケース6:取り消しが相当であると認められるとき
- 意図的に取引の一部を正規の帳簿に記載しない( 二重帳簿など )
- 「 ケース3の例外 」の申出を行ったあとも隠ぺいや仮装を続ける
- 「 ケース3 」を回避するために基準を下回る過少申告を毎年行っている
上記の一例は、あくまでも凡例を示したもので
片山さつき大臣に口利き疑惑を持ちかけた製造業者の
青色申告の取り消し理由と一致するとは限らない。
青色申告じたいが税制上でもかなりの優遇措置を
享受できる美味しい制度なので、どうにかして取り消し
だけは回避したいを願うのは当たり前過ぎる話しだ。
だが結果的に、青色申告の取り消しは回避されなかった。
それは、それとして片山さつき大臣に放たれた
文春砲に対して、「 2倍も3倍ものパワーで活躍 」
されることを願って大臣に指名した安倍晋三首相
【 64 】は、どう対処されるのだろうか?
不肖この私めが以前から当「 瓦版茨城 」でも再三に
渡って「 日本の国は四権分立 」だと主張する意味は、ここにある。
一介の写真週刊誌である週刊文春が、日本の国の
最高統治機関である内閣の閣僚人事を揺るがすのだから。
いずれにしても、片山さつき大臣は会見を開き、
自身の身の潔白をビシッ!と表明して頂きたく思う。
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