
読売新聞社とNNN( Nippon News Network日本テレビ放送網のニュース・ネットワーク )が実施したRDD( ランダム・デジット・ダイヤリング )方式の世論調査で安倍晋三首相【 62 】の政権与党の支持率[ approval-rating ]が急落している。
その理由は「 安倍内閣の数多くの政治スキャンダル 」が原因であることに異論は無いだろう。↓
【 当記事ページの目次 】
支持率が急落した理由は政治スキャンダルが原因か
 政治家ほど「 口は災いの元 」の
 諺が見事に当てはまる職業も無い様に思う。
東京都議会銀選挙の前に取り返しの
 つかない失言をした稲田朋美防衛大臣【 58 】の
 応援演説が波紋を呼んだり、加計学園の
 獣医学科新設問題が騒動を巻き起こしたことは、
 あなたも御存知の通りだが、元自民党所属の
 エリート議員だった豊田真由子氏【 42 】の
 元政策秘書に対する暴言と手を上げ怪我を負わせたとする
 録音コンテンツ( 情報の中身 )が白日のもとに
 晒されてしまい、自民党政権の失速に拍車を掛けた。↓
厳し目な表現になるが、2日の東京都議会議員選挙で
 自民党が大惨敗を喫したのは当然の帰結であったが、
 安倍内閣の実際の支持率は何%くらいなので有ろうか?
- 安倍内閣の最新の支持率は?
- 今年1月からの数字の推移は?
- 内閣の不支持率が支持率を上回った
- 多すぎる自民党の政治スキャンダル
- 電話での世論調査に使われるRDDの信頼性は有るのか
- 意外だった東京都民と日本国民の温度差とは
- 調査結果を受けて安倍首相は何と言ったのか
何も難しく考える必要など無く、単純に
 「 数多くの問題が発生した政党だから
 日本国民が、その評価を下げた 」としか言いようが、ないのである。
それでは次章から実際の、
 安倍内閣に対する世論調査結果の
 支持率の数字を見て行くことにする。
安倍内閣の最新の支持率は[ approval-rating ]
前章でも申し述べたが、読売新聞社とNNNが
 電話で実施した世論調査では、
 自民党の支持率が大幅に急落していた。
9日に読売新聞から発表された
 安倍内閣の最新の世論調査結果は
 「 支持する 」と答えた人が「 36% 」で
 「 支持しない 」と回答した不支持層の
 「 52% 」を大きく下回る結果となった。↓

一方、NNN( Nippon News Network )の
 7日から9日に掛けて行われた3日間の
 調査結果も同様で、電話に拠る回答率は
 42.2%の中、支持すると答えた
 「 31.9% 」に対して支持しない、と答えた方が
 49.2%と過半数を占めるに至った。↓

不肖この私めは政治評論家では無いので、
 詳しいことは知らないが内閣支持率30%台という数字は
 政権与党の「 危険水域 」だと言われる。
後ほど改めて申し述べるが、
 コンピューターを使って無作為に弾き出した
 ランダムな電話番号であるRDD方式は、
 固定電話のみでなく携帯電話にも適用しているし、
 対象年齢も18歳からと偏りが出ないように
 調整している様なので、巷で言われているような
 信頼性の低さに付いては心配しなくても
 良いのでは、なかろうか。
数々の政治スキャンダルに拠って
 支持率の急落を招き、背水の陣を敷かれてしまった
 安倍内閣だが、これから盛り返していくことは
 果たして可能なのだろうか?
2017年1月からの支持率の推移を見る
 前章では安倍内閣の最新の支持率を
 お伝えしたが次にTV朝日系列の「 報道ステーション 」が
 実施した今年1月から6月までの
 支持率の推移を見ていきたい。
2017年1月28日と29日に実施した
 アンケート調査結果は安倍政権を「 支持する 」と
 答えた人が55.3%で「 支持しない 」と回答した
 27.5%を大きく上回っている。↓

当然では有るが、この段階では森友学園問題は
 おろか加計学園問題も稲田防衛相の失言も
 豊田議員の録音メディアも無かった時期だ。
2月25日と26日に実施した調査では
 支持層が54.4%、不支持層が27.9%と、
 ほぼ横ばいの数字である。
森友学園問題が表面化してきた3月25日と
 26日の調査結果は支持すると答えた人が
 50.5%に減少し、ここから支持しないと
 回答した方が31.2%と30%の大台に乗る。
この頃の安倍首相は国会でも森友学園とは
 「 私も妻も一切の関わりが無い 」と答弁し、
 自民党政権への決定的な打撃には、
 ならなかったように思う。
その証左に4月22日と23日に実施された
 世論調査では支持層が50.4%に対して
 支持しないと回答した人が33%と、
 3月の調査結果と大きくは変わらない。
加計学園問題が表面化してきた
 5月20日と21日の調査結果から
 不支持率は32.4%と改善したものの
 内閣支持率が50%を切る46.6%に下落した。
そして前述したように東京都議選前という
 最悪のタイミングで数多くの政治スキャンダルが
 表面化した6月17日と18日の内閣支持率は
 37.9%と大きく急落し、5月に比べて
 12.5ポイントも下降した。
一方、不支持率の方は41.6%と
 9.2ポイントも大きく上昇し、一気に
 40%台に跳ね上がってしまった。
そして、この内閣支持率を裏打ちするかの様に
 東京都議会議員選挙は自民党が
 歴史的な大敗を喫し議席数を大きく減らしたのは
 周知の事実であり、都民ファーストの会が
 大きく躍進したのは、あなたも御存知のはず。
電話調査のRDD方式は信頼出来るのか
 今回の安倍内閣の支持率の世論調査は、
 基本的に、どこも電話アンケートで
 「 RDD方式 」なる物を用いて実施される。
前述したRDD方式とは一体、何なのだろうか?
( 以下「 お問い合わせポータル 」から引用 )↓
RDDとはランダム・ディジット・ダイヤリング
( Random Digit Dialing )の略で
コンピューターが乱数を使って、
自動発生させた電話番号にダイヤルし、
電話に出た人や家族に調査の協力を求める方法
( 引用ココまで )↑
つまり、ランダム( 無作為、手当たり次第に )な
 要素に倣って発生させた電話番号に
 電話を掛けまくって世論調査を行うのが
 RDD方式であり、30年以上も前から実施されている
 方法なのだとか。
この方式を使わずにアンケート調査を
 実施すると、意図的に対象者を選べるような形に
 なってしまい、内閣支持率を100%にも0%にも
 操作出来てしまうので、何の意味も
 為さなくなってしまう。
ところで、このRDD方式の世論調査方式に
 疑問を抱くサイトも散見される。
つまり「 RDDは固定電話しか掛けられないから、
 調査対象者が50代から上の
 比較的、高齢な世代に限定される 」という
 ご指摘である。
これも詳しくは存じ上げないが、
 今のRDD方式は読売新聞社の世論調査が、
 そうであったように固定電話のみで、
 限定しているわけでもなく、携帯電話にも
 掛けて聞き取りを行っている。↓

また、年齢別にも調査結果を
 弾き出すので、例えば特定の世代だけに
 調査が集中する偏りも心配する必要は
 無いのだとか。↓
それと、内閣支持率に限らず
 世論調査の結果を見る時に
 気を付けたいのは、「 1つの機関に集中しない 」
 と言うことである。
世論調査結果を、まとめて集計してから
 世間に公表する機関が、
 意図的に情報を操作している事など、
 まさか無いとは思やすめども、
 2社の数値がピタリと一致することなど無い。
最新の世論調査結果ではNNNと
 読売新聞社2つの統計結果を出したが、
 複数のソースを見比べると、より正確な
 情報をキャッチ出来るのではなかろうか。
支持率急落に対して安倍総理のコメント
 今回の世論調査結果で明らかとなった
 安倍内閣の支持率急落に対して
 安倍総理は訪問中のスウェーデンの首都、
 ストックホルムで次の様に語った。↓
( 以下「 読売新聞 」から引用 )↓
「 国民の声として真摯( しんし )に受け止めたい。
政策を前に進め、結果を出していくことで
信頼を回復していきたい 」
( 引用ココまで )↑
この様に述べた安倍首相だが、果たして
 支持率のV字回復と言うのは有るのだろうか?
実は現在の安倍内閣は第2・3次で、
 2回目の政権与党であり、安倍氏も
 二回目の内閣総理大臣である。
前回の第一次安倍内閣は2006年から
 2007年に掛けて約1年、運営されたが
 所信表明演説の翌日、9月12日の午後に
 記者会見を開き辞任を、されている。
その翌日から「 腫瘍性大腸炎 」で
 緊急入院を、されているが今もって
 完治は、していないらしい。
ちなみに前回の安倍内閣の支持率は
 何%くらいであったのだろうか?
( 以下「 安定のWikipedia 」から引用 )↓
「 言論NPO 」が2007年( 平成19年 )1月6日に
発表した「 安倍政権100日評価アンケート 」
によれば、支持率は24.0%で70%以上が
「 期待以下 」「 最初から期待していない 」
と回答した。
( 引用ココまで )↑
24%と言うと、今回の世論調査結果を
 更に下回る厳しい数字だが、実は当時も
 今と同じように、閣僚たちの相次ぐ失言で
 4人もの閣僚が入れ替わっていたのだっ!
最近の閣僚の失言では今村雅弘元復興相【 70 】が
 自民党・二階派のパーティーの挨拶で
 壇上に立った時の失言で復興大臣を
 辞任された。↓
同じく稲田防衛大臣も
 都議選の応援演説で失言を犯し、
 その去就が注目されている。
第一次安倍内閣の時からの
 スローガンでも有った「 美しい国、日本 」を
 岐路に立たされた安倍総理は、
 これから作り上げて行くことは
 出来るのであろうか。
都議選で圧勝した都民ファーストの会は
 内閣の支持率が凋落した
 自民党政権を尻目に追い風となった
 都民ファーストの会が2日に行われた
 東京都議会議員選挙で圧勝したのは、
 あなたも御存知の通り。
NNNが行った世論調査では、
 この選挙結果に対するアンケートも
 同時に実施しており、都議選の結果を
 「 妥当だ 」と回答した方は67.7%と
 7割近くにも上ることがわかった。
この勢いに乗って次回の衆議院議員選挙でも
 都民ファーストは多数の候補者を擁立して
 国政に進出し、現東京都知事の小池百合子総理の
 誕生か?などと、いぶかるメディアもある。

だが、今回のNNNが行った世論調査結果では
 意外なアンケート結果が出ている。
このパーセンテージが東京都民と
 日本国民の「 温度差 」なのかは分からないが、
 「 次回の衆院選で都民ファーストの会に期待する 」
 と答えた人が26.6%なのに対して「 期待しない 」と
 回答した人は55.2%と過半数を超えたのである。
この都民ファーストに取り、厳し目な数字は
 一体、何を意味しているのであろうか?
「 都政は託すが国政は、となると話は別だよ?お前。」
 という民意の現れなのだろうか。
ちなみに元自民党所属の
 議員でも有った小池百合子都知事【 64 】は
 「 二元代表制 」に配慮する形で
 3日付けで都民ファーストの会の代表を
 辞任されて、いらっしゃる。
今現在の都民ファーストの代表は後任の
 「 野田 数 」東京都知事特別秘書
 【 43 】が務める。
 いままで安倍内閣の支持率が
 急落した理由を、つらつらと綴ってきたが
 政権与党なんてのは運営歴が
 長引けば長引くほど十中八九、
 支持率は落ちるようである。
安倍総理の座右の銘は「 初心忘るべからず 」で
 有るというが是非とも、その心意気で
 「 政権与党の美しい国、日本 」を
 創って頂きたいものである。^^


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